レイプ被害の女性、出廷途中に火付けられ死去 インド
ニューデリー(CNN) インドのウッタルプラデシュ州の警察は8日までに、レイプ被害を受けた23歳女性が事件の裁判で証言するため鉄道駅に向かっていた際、複数の男に襲われて体に火を付けられ死亡したと報告した。
地元の警察によると、女性は襲撃犯には今年3月に起きたレイプ事件に関与し、裁かれている男の被告2人もいたと説明。2人の父親とおい1人も加わっていたという。
これら5人は女性の証言に基づき殺人未遂と脅迫の疑いで逮捕された後、容疑が殺人に切り替えられた。
女性を手当てした病院医師によると、体の95%にやけどを負っていた。火を付けられたのはウンナオの駅に向かっていた5日で、首都ニューデリーの病院に移送された6日夜に死去した。女性とラエバレリ町で起きたレイプ事件の2被告はウンナオに住んでいた。
この2被告のうちの1人は保釈金を支払って釈放され、残り1人は逃走中だったという。
女性の権利擁護などの活動を進めるインドの委員会は、悪事を働く危険人物に保釈金支払いなどを認めた法制度の抜け穴を非難していた。
インドでは少女や女性に対する性的暴行事件が多発し、社会問題となっている。