全世界の男女平等、実現は100年先か 世界経済フォーラムが報告書

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「経済」をはじめ「教育」「健康」「政治」の4つの分野で男女の格差を調査した/Photo Illustration: Shutterstock / CNN

「経済」をはじめ「教育」「健康」「政治」の4つの分野で男女の格差を調査した/Photo Illustration: Shutterstock / CNN

香港(CNN Business) 世界経済フォーラム(WEF)は17日、世界各国の男女間格差に関する年次報告書の最新版を発表し、全世界で男女平等が実現するにはあと100年近くかかるとの見通しを示した。

調査対象153カ国のうち、男女平等が進んでいる国は、11年連続でアイスランドがトップ。2位以下にもノルウェー、フィンランド、スウェーデンと北欧諸国が名を連ねた。

ワースト4はシリア、パキスタン、イラクと最下位のイエメンだった。

報告書は経済参加、学歴、健康と生存、政治的エンパワーメントの4分野に焦点を絞り、各国の男女平等の度合いを評価している。

学歴面では近年、途上国を中心に格差解消が進んできた。すでに35カ国が完全に平等となり、12年以内に全ての国がそのレベルに達する見通しだ。

健康面も改善され、対象国のうち48カ国でほぼ平等となっている。

一方で経済面は後退傾向にあり、平等に近づいている国は数カ国にとどまった。全世界が完全に平等となるまでには257年もかかるとされる。

成人女性の労働市場参入率は平均50%余りで、男性の78%を大きく下回っている。

政治面の男女格差も根強く、完全に解消した国はまだない。全世界での完全な平等は95年先になると予想される。

4分野を総合した試算では、全世界で完全な男女平等が実現するまでに99.5年かかるという結果が出た。

地域別にみると格差が最も小さいのは西欧で、北米、中南米、東欧、中央アジアが続く。反対に格差が大きいのはアジア太平洋地域や中東、アフリカだ。

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