中国初の国産空母、正式に就役
香港(CNN) 中国は19日までに、同国初の国産空母となる「山東」を南部の海南省で正式に就役させた。国営メディアが伝えた。中国にとっては2隻目の空母となる。
習近平(シーチンピン)国家主席が目指す世界一流の海軍育成へ向けた重要な一歩との見方もある。これら2隻に比べ最新技術を備える3隻目の空母の建造が上海の海軍基地で進んでいるとの情報もある。
山東は通常動力を採用。艦載機が自力滑走するスキージャンプ方式の甲板を導入した。米軍空母が取り入れているカタパルト方式に比べ、比較的、旧式の技術となっている。
カタパルト方式で離艦した艦載機はスキージャンプ方式に比べ、空中により早く飛び出せ、燃料や兵器の積載も多くなるとの利点を持つ。
山東との名称は17日に公式発表された。それまでは「Type001A」と呼ばれていた。2017年に進水し、その後、試験運航を重ねていた。
旧ソ連製を改修した中国初の空母「遼寧」と比べ、試験運航の終了までの期間が長く、専門家は国産初の空母を基礎部分から建造する上などで想定外の問題に遭遇した可能性があるとも指摘していた。
オーストラリアのグリフィス大学アジア問題研究所のピーター・レイトン客員研究員は、中国の空母について遼寧は訓練用の性格が濃く、山東は実戦任務を想定して配備されるとの見方を示した。
中国国営の新華社通信によると、山東の就役式典には習主席も加わり、中国国旗と命名証書を艦長らに手渡した。
After the commissioning of #China's first domestically built aircraft carrier Shandong, China becomes the first Asian country to build a self-designed aircraft carrier since World War II and the third country to own a dual-carrier battle group after the US and the UK. pic.twitter.com/U43zFi027J
— Global Times (@globaltimesnews) 2019年12月17日