ムシャラフ元大統領の死刑判決、「違憲」判断で無効に パキスタン高裁
イスラマバード(CNN) パキスタンのムシャラフ元大統領(76)が在任中の非常事態宣言をめぐる国家反逆罪で死刑を言い渡された判決について、東部ラホールの高裁は13日、「違憲」との判断を下した。
これにより死刑判決は無効とされ、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで病気療養中の元大統領は自由に帰国できる身になった。
高裁は、反逆罪が単独の人物による行為には適用されないとの解釈を示し、死刑判決を下した特別法廷の設置自体が違法だったと判断した。
元大統領は在任中の2007年に反対派を抑えようと非常事態宣言を出して憲法を停止し、最高裁長官を解任したことが国家反逆罪にあたるとして、14年に訴追された。
特別法廷は昨年12月、被告不在のまま死刑判決を言い渡した。これに対して元大統領は病床からビデオ声明を出し、反逆罪は「根拠がない」として無実を主張していた。