カシミール地方のパキスタン側で地震、20人死亡 数百人負傷
イスラマバード(CNN) パキスタンとインドが領有権を争うカシミール地方のパキスタン側で24日に地震があり、少なくとも20人が死亡、数百人が負傷した。道路や建物にも被害が出ている。
地元当局者によると、カシミール地方のパキスタン支配地域では少なくとも20人が死亡、435人が負傷して、100人あまりが病院で手当てを受けている。
地震は現地時間の午後4時ごろ発生。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.8、震源地はミルプールの近郊で、米地質調査所によると、震源の深さは約10キロだった。
現場からの映像には、倒壊した樹木や地割れにのみこまれた車などが映っている。
パキスタン軍は、医療支援部隊などを現地に派遣したことを明らかにした。
一方、インド当局の発表によれば、インド側のカシミール地域にあるバラマラ、ジャム、シュリナガルの各都市ではいずれも、今回の地震による被害はなかった。
震源地はカシミール地方のインド支配地域からわずか30キロしか離れていない。
インド政府は8月にジャム・カシミール州の自治権を剥奪し、同地域の通信をほぼ完全に途絶させている。