ブラジル南部で異常な豪雨 32人死亡、数十人不明 さらに土砂崩れの恐れ
(CNN) ブラジル南部のサンパウロ州とリオデジャネイロ州で豪雨が続き、当局者によると1日から5日までの間に少なくとも32人が死亡した。大雨は今後も続くと予想され、当局は土砂崩れに警戒するよう呼びかけている。
サンパウロ、リオデジャネイロの両州によると、まだ数十人が行方不明になっており、5000人以上が避難した。
ブラジルは今年に入り、異常な大雨に見舞われていた。国家気象局によると、サンパウロの2月の雨量は観測を始めて以来の77年で最も多かった。
サンパウロ州はグアルジャやサントスなど沿岸部の一帯で大きな被害が出ている。CNN系列局のレコードTVによると、グアルジャでは救助活動を行っていた消防士1人を含む17人が死亡。サンパウロ州民間防災局によると、約200人が家を失った。
被災地の住民には毛布や食料などの援助物資が届けられている。
リオデジャネイロ州知事は3日、犠牲者の遺族に哀悼の意を表し、5000人以上が避難しているマジェ、メスキタ、リオボニート、セロペディカなどの被災者のために支援基金を創設すると発表した。
リオデジャネイロでは2日午前だけで、3月の平均量の半分以上に匹敵する大雨が降った。サンタクルスの降雨量は32時間で、3月の1か月間の降雨量に近い約150ミリに達した。