比大統領が「射殺」を警告、隔離措置の違反者に
(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は4日までに、新型コロナウイルスの予防策として打ち出している自宅待機などの措置を破った場合、警官らが射殺も辞さない事態が有り得ると国民に警告した。
地元のテレビ局CNNフィリピンによると、1日の全国向けテレビ演説で表明した。隔離対策への協力を促すと共に、法執行機関要員の生命を脅かす者は許容しないと強調。
その上で、「警察、軍や地方自治体に対し命令した。隔離措置に従わず抵抗し、自らの命が脅かされた場合、射殺しろ!」と述べた。
同テレビ局によると、ドゥテルテ氏の今回の演説の数時間前、首都マニラでは政府による食料配給への抗議活動が起きていた。
ドゥテルテ大統領はこれまでも国内問題などで歯に衣着せぬ発言を再三示し、物議を醸してもいた。国内の麻薬犯罪対策では射殺もいとわない過酷な手法を示し、国際社会から非難を浴びてもいた。