軍の精鋭部隊出身者が武器・弾薬を違法所持、自宅から押収 独
(CNN) ドイツ連邦軍のエリートとみられる兵士が、法令に違反して複数の武器や弾薬を隠し持っていたことが明らかになった。ドイツ国防省が14日に確認した。
同国東部ドレスデンの警察は13日午前、ドイツ軍に所属する45歳の上級曹長の自宅を捜索。アサルトライフルやプラスチック爆弾といった武器と弾薬を発見した。
CNN系列局のRTLが報じたところによると、この上級曹長は陸軍特殊部隊KSKの元隊員。兵器の取締法違反で逮捕され、取り調べを受けたと国防省は説明している。
クランプカレンバウアー国防相によれば、ドイツの対敵諜報(ちょうほう)活動機関はかねてKSKの隊員を対象にした調査を行ってきた。今回の捜索も同機関からの情報を受けて実施したものだという。
上記の上級曹長には直ちに懲戒処分が下され、ドイツ軍の施設への立ち入りを禁じるなどしている。
ロイター通信は前出の諜報活動機関について、ドイツ軍内に右翼主義の過激派が8人存在するとの報告を3月に行ったと伝えていた。報告に先駆け、軍の情報部隊が憲法に反する思想を持つ疑いのある592人を調査していたという。
クランプカレンバウアー国防相は、ドイツ軍内において過激主義は一切容認しない姿勢を明確にしている。