コカイン500キロ積んだ小型機が離陸失敗、6人逮捕 豪
(CNN) オーストラリア連邦警察は1日、コカイン500キロ以上を積んで南太平洋の島国パプアニューギニアから同国へ向かおうとしたセスナ機の離陸失敗事故をきっかけに、犯罪組織の関係者5人を逮捕したと発表した。事件にからみ墜落機の操縦士も逮捕された。
セスナ機は7月26日、パプアニューギニアの飛行場で離陸に失敗して墜落した。警察は、コカインの重量が大きすぎて離陸できなかった可能性も否定できないとしている。
警察はこれを受け、豪クイーンズランド州とビクトリア州で、イタリアのマフィアとつながりがあるとみられる30代4人と60代1人の男たちを、コカイン密輸を共謀した疑いなどで逮捕した。その2日後、墜落機の操縦士も警察に出頭して逮捕された。
調べによると、セスナ機はクイーンズランド州最北部ケアンズ近郊のマリーバから、レーダーの探知を避けるために高度3000フィート(約900メートル)ほどの低空飛行でパプアニューギニアへ飛んでいた。
コカインは現場で7月31日に見つかった。時価約8000万豪ドル(約60億円)、末端での取引約50万回分に相当するという。
オーストラリアでの麻薬密輸の摘発としては過去最大級の規模。2016年にはニューサウスウェールズ州でも、500キロのコカインが押収された。