「ゴシップは新型コロナより悪い疫病」、ローマ教皇が説教
ローマ(CNN) ローマ教皇フランシスコは6日の祈りの中でゴシップ好きに矛先を向け、「ゴシップは新型コロナウイルスより悪い疫病」と形容した。さらに、ゴシップ好きは、カトリック教会の分断を狙う悪魔だと位置付けている。
フランシスコ教皇はこの日の祈りで、「ゴシップはコミュニティーの心を閉ざし、教会の結束を閉ざす」と批判。「最も口達者な者は、常に他人の悪口を言う悪魔だ。教会をバラバラにし、兄弟をうとんじ、仲間をつくらない」と述べ、うわさ話や陰口をやめるよう信者らに呼びかけた。
フランシスコ教皇は2016年にも、聖職者や修道女に対して「ゴシップというテロリズム」をあおってはならないと忠告し、仲間内でうわさ話を広めたいという誘惑に抵抗するよう促していた。
今年は新型コロナウイルスの影響でバチカンの様相も一変し、フランシスコ教皇は無人の教会での礼拝を強いられていた。しかし数カ月にわたったロックダウン(都市封鎖)を経て、5月末にはバチカン市内のサンピエトロ広場に信者が戻っている。
2日には、パンデミックが始まって以来初めてフランシスコ教皇が一般信者の前に姿を現し、新型コロナウイルスと闘うための結束を呼びかけた。