コロナ禍で街が閑散、スパイ任務「困難に」 英情報機関長官

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新型コロナウイルスの感染抑止のためのロックダウン(都市封鎖)で外出する人の数が減ったため、スパイ活動が困難になっているという/Leon Neal/Getty Images

新型コロナウイルスの感染抑止のためのロックダウン(都市封鎖)で外出する人の数が減ったため、スパイ活動が困難になっているという/Leon Neal/Getty Images

ロンドン(CNN) 英情報局保安部(MI5)のケン・マッカラム長官は18日までに、新型コロナウイルスの影響で街頭から人通りが絶え、容疑者尾行などの任務がより困難になっていることを認めた。

記者団に、公の場所で人間の往来が乏しくなっている現状に合わせた対応策を講じたことも明かした。詳細には立ち入らないとしながらも、隠密的な監視活動が人影がほとんど消えた路上では容易ではないことは常識でわかると述べた。

今回のマッカラム長官の記者会見は今年3月の就任後、初めてだった。

長官はテロリストは新型コロナの感染拡大に合わせ標的を調整しているとも指摘。より少ない人出はテロリストが違った標的を物色することを意味し、オンラインに頼る日常生活はネットワークへの不正侵入の機会が増えることを意味すると語った。

英国内では今年3月、新型コロナ対策として都市封鎖が実施され、普段は混み合う街頭が
閑散となり、地下鉄の利用者も大きく減っていた。

マッカラム長官はMI5が2017年以降、計画実行の後期の段階で阻止した主だったテロ謀議の約30%は極右主義者に絡むものだったとも明かした。欧州全域を見た場合、極右に根差す脅威は断片的であるものの意味がある国際的なつながりを持って増えているとも警戒した。

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