リビアの女性活動家が撃たれ死亡 武装勢力批判の投稿直後に
(CNN) 内戦が続く北アフリカ・リビアの著名な弁護士で女性活動家のハナン・バラッシ氏が10日の白昼、東部ベンガジで正体不明の武装集団に銃撃されて死亡した。
ベンガジは同国東部を実効支配する武装組織「リビア国民軍(LNA)」の拠点。バラッシ氏は9日、フェイスブックに公開した動画の中でLNAのハフタル司令官らを厳しく批判し、「弾丸以外で私が降伏することはない。死以外をもって私の口をふさぐことはできない」と宣言していた。
西部を拠点とする暫定政府の内相は10日のツイートで犯行を強く非難し、「文民統制の民主国家確立に向けた希望を打ち砕こうとする試みだ」と糾弾した。
在リビア米大使館は「平和的な活動家の声を封じる行為は容認できない」として、地元当局に早急な捜査を求めた。
同国では昨年、ハフタル氏批判で知られる著名な女性政治家がLNA系の民兵集団によってベンガジ市内の自宅から拉致され、今も行方不明となっている。