高齢女性26人を殺害か、所持品強奪の男拘束 ロシア
(CNN) ロシア連邦捜査委員会は5日までに、国内各地で約10年前に数十人の高齢女性を殺害し、部屋を荒らすなどして所持品を奪った容疑で男を拘束したと発表した。
声明によると、男は同国カザン市に住む38歳の機械工で、計26件の殺人事件に関わっている疑いがある。窃盗の罪で服役した過去があるという。
ロシアの地元メディアなどはこれまで、大半の女性は2011〜12年にかけて絞殺されたと報道。容疑者を「ボルガの偏執者」などと呼んで関連記事を伝えていた。
RIAノーボスチ通信はロシア内務省の情報として、容疑者は犠牲者の信頼感を得るため社会福祉の関係者や維持管理担当者を装って女性に接近。一人暮らしの75〜90歳の退職した女性を狙っていたという。
拘束された後に犯行を自供し、最初の犠牲者については自らが路上生活を送っていた際、空腹の余りに殺害したと認めた。狙った女性はたまたま選んでいたとし、市場や商店からバッグを持って出て来た女性を見つけていたと説明。
「犠牲者は時には自宅内へ招いてくれ、あるいは自宅内へ一緒に入れるよう説き伏せていたとし、背後から近づき首を絞めた」と供述したという。