オルガン演奏のなかでワクチン接種 英ソールズベリー大聖堂
ロンドン(CNN) 英南部ウィルトシャー州のソールズベリー大聖堂が16日、新型コロナウイルスワクチンの接種会場となり、オルガン演奏が流れるなかで高齢者らの接種が進められた。
この日は地元医師らの呼び掛けで、優先接種の対象である81歳以上の高齢者が集まり、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの第1回接種を受けた。
英PA通信によると、同国では16日までに323万人が1回目の接種を済ませた。
地元保健当局の公式ツイートでは、大聖堂で最初に接種を受けた1人として元空軍下士官のルイス・ゴッドウィンさん(95)が紹介された。
ゴッドウィンさんはPA通信とのインタビューで、現役時代に多くの予防接種を受け、1週間ほど体調を崩したこともあったが、今回はまだ始まらないと思ったら済んでいたとコメント。「何の問題もなく、痛みもない」と話した。
ワクチン接種のためにソールズベリー大聖堂の外で列を作る人々/Steve Parsons/PA/Getty Images
新型ウイルスのパンデミックは人々が離れ離れになってしまうところが戦争中とは違うと語り、「私には生後4カ月から23歳まで12人のひ孫がいるが、会えないうちに大きくなってしまう」と嘆いた。
大聖堂のオルガン奏者、ジョン・チャレンジャー氏は「ヘンデルのラルゴなど、たくさんの名曲を弾く」とツイートした。
大聖堂のニコラス・パパドプロス首席司祭はCNN提携局とのインタビューで、「私たちも役割を担えるのは大変うれしいことだ」と述べた。