違うワクチンを2回接種、英国で検証の臨床試験

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英オックスフォード大学とアストラゼネカの共同開発ワクチンの接種準備をする医療関係者/Ian Forsyth/Getty Images

英オックスフォード大学とアストラゼネカの共同開発ワクチンの接種準備をする医療関係者/Ian Forsyth/Getty Images

(CNN) 2回の接種が必要な新型コロナウイルスワクチンについて、1回目と2回目で違うワクチンを接種した場合の安全性を検証する世界初の臨床試験が英国で始まった。安全性が確認されれば柔軟性が大幅に高まることが期待され、予防効果が高まる可能性も指摘されている。

英保健省の発表によると、臨床試験は13カ月かけて実施され、英オックスフォード大学とアストラゼネカの共同開発ワクチンと、米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチンを、さまざまな組み合わせや間隔で被験者に投与する。

「ワクチンを入れ替えて同じスケジュールで使用できることが実証されれば、ワクチン供給の柔軟性が大幅に高まる。新しい変異種に対する予防効果の幅がどう広がるのかの手がかりをつかむこともできるかもしれない」。オックスフォード大学のマシュー・スネイプ准教授はそう解説する。

米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images
米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images

現在は被験者の登録を行っている段階で、この夏ごろには初期段階の結果が出る見通し。

英国では当面、現状のままのワクチン接種が続けられる予定だが、臨床試験で有望な結果が示されれば、政府が勧告するワクチンの接種方法が変わる可能性もある。

今回の臨床試験ではさらに、2回の接種の間隔は4週間と12週間のどちらの方が効果が高いのかについても検証する。臨床試験には800人以上が参加する見通しで、今月中旬までに接種を開始する。

オックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発したワクチンについては、同大が3日の発表で、間隔を開けて接種した方が効果が高い可能性を指摘している。この研究結果はまだ査読を受けていない。

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