英王室、王子夫妻のインタビューに初の声明 「深刻に受け止め」
(CNN) 英王室は9日、ヘンリー王子とメーガン妃が出演した米インタビュー番組をめぐるエリザベス女王の声明を発表した。
声明は「ヘンリー王子とメーガン妃にとってここ数年がどれほどつらかったか、その全容を知って家族全員が心を痛めている」とし、指摘された人種差別などの問題に「懸念」を表明。一部の記憶に食い違いがあるかもしれないとしたうえで、問題は「極めて深刻に受け止められている。一家によって内々に対処されるだろう」と説明している。
さらに夫妻と長男のアーチー君について、「いかなる時も深く愛される家族の一員であり続けるだろう」とのコメントも添えられた。
王室は米国での番組放送から1日半、沈黙を守っていた。メーガン妃が人種差別を受けたと訴え、自殺まで考えたと告白したことが、王室に大きなダメージを与える可能性も指摘されている。
王室関係者がCNNに語ったところによると、声明は英国での番組放送を待ってから、内容を慎重に検討したうえで発表されたとみられる。
同関係者はまた、夫妻が訴えた問題をめぐる王室とのやり取りはインタビュー番組を通してでなく、個人的に進められるべきだったとの見方を示した。
ヘンリー王子の父、チャールズ皇太子は9日、声明の発表に先立ち、ロンドン市内で新型コロナウイルスワクチンの接種会場を訪れたが、インタビューをどう思ったかという記者の質問には答えなかった。