通信途絶の潜水艦は「沈没」 インドネシア海軍が発表
ジャカルタ(CNN) インドネシア海軍は24日、バリ島沖で潜航中に通信を絶った潜水艦「KRIナンガラ402」は「沈没した」との新たな見解を表明した。これまでは消息不明と位置づけていた。
ユド・マルゴノ海軍参謀長は記者会見で、今後は沈んだ海域を正確に突きとめ、船体の引き揚げや乗組員計53人の捜索作業に注力すると述べた。会見では船体の一部とみられる回収した部品も公開した。
艦内の酸素は24日未明に尽きる恐れが指摘され、乗組員の救出は絶望視されてもいた。
同参謀長は、潜水艦で爆発が起きたとはみられず、大きな水圧に襲われて船体に亀裂が生じ、部品が流出したと推測した。
これら部品が見つかったのは通信の途絶前に潜水を始めた海域から約2マイル(約3.2キロ)離れた海面だった。潤滑油が入った瓶、魚雷発射装置の一部、礼拝用の敷物や燃料油などが含まれていた。