山岳地帯でウルトラマラソン、悪天候に見舞われ21人死亡 中国
香港(CNN) 中国の国営紙「環球時報」などは23日、同国北西部の甘粛省にある「黄河石林」の山岳地帯で実施された距離100キロのウルトラマラソンが異常気象に見舞われ、ランナー21人が死亡したと報じた。
国営紙「人民日報」によると、参加者172人のうち151人の無事が23日朝までに判明した。8人が入院した。
レースは晴天に恵まれた22日朝に始まったが、現地時間の同日午後1時までに天候が悪化し、冷たい雨、ひょうや強風が参加者を襲ったという。気温の低下と共に、低体温症を訴えるランナーが出始め、行方不明となる参加者もいた。
レースが中止され、1200人を動員しての捜索作業も開始し、日没後も続いたという。
大半の参加者は短パンやTシャツ姿だったという。
ランナーの1人は地元紙に「余りにも寒く、指の感覚を一時失った。また、舌が凍ったようにもなった」と証言。レースをあきらめ、救助隊員の指示で木造の小屋に避難し、最後には他の参加者約50人と共に救援を待ったと振り返った。