荒天に見舞われたウルトラマラソン、羊飼いが参加者6人を救う 中国
ランナーの男性の走る速度はととても遅く、「まだ走れますか」などと尋ねたという。ランナーの男性は脚をさすり、けいれんでもうこれ以上は走れないと答えたので、洞窟の中で温まるよう伝えたという。
さらに4人のランナーが洞窟に避難してきたほか、コースにランナーが倒れていたので、背負って洞窟に連れてきたという。
ジュウさんの村の人たちもランナーの支援に参加した。衣類や布団を持ってきたほか、捜索活動にも加わった。お湯や食料を運んでくる村人もいたという。
ジュウさんがランナーを避難させた洞窟/STR/CNS/Getty Images
今回の救援活動がSNSで拡散した後、ジュウさんは自らの投稿で、自分の行動は「とても普通で、ありふれたことだった」とし、もっと多くの命を救えたかもしれず残念だと述べた。
ウルトラマラソンの大会で死者が出たことで人々から非難の声があがっており、組織委員会の準備に対しても厳しい目が注がれている。23日午前までに大会参加者172人のうち151人の無事が確認された。8人は入院した。人民日報によれば、21人が死亡した。