中国、2カ所の動物園で飼育係がトラに襲われ死亡
香港(CNN) 中国の国営メディアによると、安徽省と河南省の動物園で最近相次いで、飼育係がトラに襲われ死亡した。
安徽省の動物園では23日、飼育係の男性(55)がトラのおりを掃除している時に襲われた。男性はこの動物園で20年近くトラの調教を担当していたという。
また25日には河南省のクジャク園で、トラ2頭がえさの時間に飼育係を襲い、囲いから逃げ出した。係員は搬送先の病院で死亡した。
来園客やスタッフは避難し、警官と森林管理職員らが出動。麻酔銃やわなを使う作戦を試みたが成功せず、住民に危害を与える恐れがあるとの判断から、警官が2頭を射殺した。
トラは園内でのショーのため、安徽省宿州市のサーカスから貸し出されていた。同市当局者らによると、トラをショーに使うことは2018年から禁止され、移送の許可も下りていなかったという。クジャク園は営業停止を命じられた。
中国の浙江省杭州市では最近、動物園からヒョウ3頭が脱走する騒ぎがあり、園が1週間後まで住民に知らせなかったと批判を浴びた。2頭は捕獲されたがもう1頭は見つからず、すでに死んだとみられている。