中国水害の死者302人に、被災地でデルタ株感染も
(CNN) 中国中部の河南省で先月20日に起きた記録的豪雨による死者は、これまでに判明していた人数の3倍を超える302人に及んだことが分かった。被災地では新型コロナウイルスのデルタ変異株による感染が拡大し、復興の妨げとなる事態も懸念されている。
20日の豪雨では省都の鄭州市で住宅地の水没や地下鉄網の浸水など大きな被害が出たほか、複数の町や村で河川が増水し、貯水池があふれて多数の住民が被災した。
省当局の幹部が2日の記者会見で発表したところによると、鄭州市をはじめとする省内各地で計50人が依然、行方不明となっている。
鄭州市の死者は292人に上った。半数以上が洪水と土砂崩れ、数十人が家屋の崩壊で死亡した。
また地下室や地下ガレージで計39人が水死した。この中には地下鉄で死亡した14人も含まれている。