乗っ取りの可能性がある事案が発生 オマーン湾
(CNN) 英海軍の関連機関である英国海運貿易オペレーション(UKMTO)は3日、アラブ首長国連邦(UAE)の沖合で、乗っ取りの可能性がある事案が発生したと発表した。関与のあった船舶についての情報は明らかにしなかった。
事案が発生したのは、UAEのフジャイラから61カイリ(約112キロ)離れたオマーン湾。
UKMTOは声明で、「船舶に対して、この海域を航行する際には細心の注意を払うよう助言する」と述べた。
CNNはこの事案について独自に確認ができていない。しかし、海上の活動を追跡しているウェブサイト「MarineTraffic.com」によれば、当該の海域の船舶3隻について状態が「支配下にない」と変更された。この状態の変更がUKMTOの報告した事案と関連があるのかは不明。
米沿岸警備隊の定義によれば、「支配下にない」というのは、なんらかの異例の事態において、船舶が国際的な海事規則にのっとって運航することができない状態を指す。
米国務省のプライス報道官は米政府がオマーン湾での海事事案の報告を認識していると述べた。
ペルシャ湾やアラビア海ではここ数カ月、イスラエルに関連したタンカーがドローンで攻撃を受けるなどの事案が増加している。
イランは今回の事案についての関与を否定した。イラン外務省の報道官は地元メディアに対し、イラン軍は当該の海域で船舶の運航を行っていないと述べた。