中国、「有害」なカラオケ楽曲を禁止 ブラックリスト作成へ
北京(CNN) 中国政府の文化観光部は12日までに、10月1日以降は娯楽施設で「有害な内容」を含むカラオケ曲の使用を禁止するとして、対象曲のリストを作成する方針を明らかにした。
文化観光部が説明した暫定ルールによると、禁止されるのは国家の統一や主権、領土保全を脅かしたり、民族間の憎悪をあおったり、カルトや迷信を広めたり、国家の宗教政策に違反したりしているカラオケ曲。わいせつ行為とギャンブル、暴力、薬物関連の活動や犯罪をあおる内容、他人を侮辱、中傷する内容も禁止対象となる。
カラオケ店に楽曲を提供する業者が監視責任を負う。中国にある歌唱、ダンスの娯楽施設は5万店、楽曲は10万曲を超え、取り締まるのは難しそうだ。
中国ではインターネットを含めた検閲が茶飯事で、不適切とされる娯楽コンテンツの取り締まりがますます強化されている。2015年には、社会に有害とされたネット上の楽曲120曲が禁止された。