中国福建省で新たにコロナ流行、帰国後21日間隔離の男性が端緒か
中国では7月末に東部の江蘇省から広がったデルタ株の感染が半数以上の省に及び、計1200人あまりが感染。当局は大規模な検査や接触追跡とともに厳しいロックダウン(都市封鎖)措置を取った。保健当局は先月末、この流行が実質的に収束したと発表していた。
莆田市では市外への移動が原則として禁止され、映画館やバーが閉鎖され、幼稚園から高校までの授業がオンラインに移行。仙遊県では公共交通機関やタクシーの運行が停止している。
対象を絞った厳しい措置で感染を抑え込む中国当局の対応は、国民におおむね支持されてきた。こうした措置は14億人の一部に適用されるだけで、他の大多数の国民はコロナのない生活を享受できるためだ。ただし専門家らは、今後も長期にわたって繰り返された場合、支持が揺らぐ可能性も指摘している。