ワクチン未接種者の死亡率、11倍高めか 米CDC調査
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は11日までに、ワクチン未接種者が新型コロナウイルスが原因で死亡する比率は接種した場合と比べ、11倍高い可能性があるとする研究結果を発表した。
入院率は10倍高くなりそうだとも分析。CDCのワレンスキー所長は、未接種者の感染率は約4.5倍増える可能性があるともした。その上でワクチン接種の重要性にも改めて言及した。
今回の研究は今年4月から7月半ばにかけ計13州の症例60万件を材料にしている。
ワクチン投与がない米国民は7500万人以上とされ、多くの州の病院が患者であふれてもいる。専門家は秋季の感染拡大を危惧しその規模を少なくする対策に躍起となっている。
米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は米ネットメディア「アクシオス」の取材に、感染者数を最小限にするのが理想だが、妥当な目標の数値は1日あたり1万人以下との判断を示した。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米国で感染力がより強いデルタ型の変異株が国内で猛威を振るう前の今年6月中旬の1日の感染件数は7日間の平均で約1万1000人だった。
この中でバイデン米大統領は9日、連邦政府職員、大企業や公衆衛生の当事者らを対象にワクチン接種を義務づけるより厳しい対策を発表。
ただ、共和党の知事が率いる一部の州ではこれに反発し、法廷闘争に持ち込む構えも示している。これらの州では高い入院率や低い接種率が目立つ。