中国福建省で新たにコロナ流行、帰国後21日間隔離の男性が端緒か
香港(CNN) 中国南東部の福建省莆田市で、新型コロナウイルスの新たな流行が発生した。市当局によると、シンガポールから帰国して21日の強制隔離を完了した男性が端緒とみられる。
市当局が10日に発表したところによると、9日にまず同市仙遊県にある小学校の定期検査で兄弟2人が陽性反応を示した。翌日にはもう1人の児童と父母3人の陽性が判明した。
父母のうち1人の男性は先月4日にシンガポールから帰国した後、ホテルで14日間、さらに指定施設で7日間の強制隔離を経て帰宅。自宅でも1週間、健康観察を受けていた。隔離期間中に受けた9回の検査はすべて陰性だった。
男性は帰国から37日後になって陽性判定を受けたことになる。いつどこで感染したのかは公表されていないが、潜伏期間が21日を超えるケースは極めてまれ。広東省の疾病対策センターによると、新型ウイルスの潜伏期間は従来株で平均6日、デルタ変異株で同4日とされる。
市内では12日午後までに発症者32人と無症状の感染者32人が確認された。また国家衛生健康委員会は13日、同省泉州市で6人、アモイ市で1人の感染が判明したと発表した。