チェコ大統領が入院、集中治療室に入る 総選挙の結果受け首相と会談後
プラハ(CNN) チェコのゼマン大統領(77)が10日、首都プラハ市内の病院に運ばれ、集中治療室(ICU)に収容された。先週の下院選の結果を受け、バビシュ首相と会談した直後だった。
担当医は10日、ゼマン氏がかねて治療中だった病気の合併症で入院したと発表。予後についてはまだ話せないと述べた。
プラハ西郊ラニーにある大統領別邸からの映像には、救急車が警察車両などとともに出発する場面が映っている。
同氏は近年、健康上の問題を複数抱えていた。8日の総選挙では医師の助言に従い、当初予定していたプラハ市内の学校でなく、別邸で投票を済ませた。
総選挙では「反バビシュ」で共闘した2つの野党連合が合わせて過半数の議席を獲得し、連立政権の樹立を目指している。党単独の得票数ではバビシュ氏率いる与党「ANO」がトップに立ったものの、連立で過半数を確保できる見通しは立っていない。
次期首相を選び、組閣を命じるのは大統領の主要な職務のひとつ。ゼマン氏はいつ、だれに組閣を要請するのか明言していないが、これまでの発言では、単独の得票数が最も多い党を選ぶとの考えを示していた。