英保守党の下院議員、選挙区で刺され死亡 英警察はテロと断定
英国で現役の議員が殺害されるのは5年間で2度目。2016年には労働党のジョー・コックス下院議員が自身の選挙区で殺害されており、今回の事件を受け、議員などの身の安全に関する議論が再燃している。
英国の政界や宗教界、社会の指導者や王室は襲撃を一斉に非難するとともに、エイメス氏の死を悼んだ。
英ウィリアム王子夫妻は声明で、「サー・デビッド・エイメス氏が殺害されたことに衝撃と悲しみを覚えている。彼は人生の40年間をかけて地域社会に奉仕してきた」「我々の思いや祈りは彼の家族や友人、同僚と共にある」と述べた。
エイメス氏は1983年、別の選挙区から初当選。それ以降、下院議員を途切れなく務め、下院で最もベテランの議員の1人となっていた。
2015年には政治活動が評価されナイトの称号を授与された。英国の欧州連合(EU)離脱を支持する立場を取ったほか、公式サイトに掲載された経歴によると、動物福祉や生命の尊重(プロライフ)に関する問題を専門としていた。