ハマス構成員が発砲、1人死亡 エルサレム旧市街
エルサレム(CNN) エルサレムの旧市街で21日午前、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスのメンバーとされる男が発砲し、男性1人が死亡した。
警察によると、男はユダヤ教とイスラム教の聖地「神殿の丘」にあるイスラム礼拝所「アルアクサ・モスク」の入り口付近で密造銃を発砲し、その場で警官らに射殺された。
死亡したのは南アフリカから最近移民し、神殿の丘の西側のユダヤ教聖地「嘆きの壁」で案内役を務めていた26歳の男性。ほかに4人が負傷し、このうち男性1人は重傷を負った。
イスラエルの公安相は、犯人がエルサレム東部に住むハマスのメンバーだったと述べた。
ハマスはこの男を「英雄的な殉教者」「地域の指導者」とたたえる声明を出し、「アルアクサ・モスクを冒とくしようとする試み」に対抗する攻撃だったと述べた。
イスラエルのベネット首相は閣議の冒頭で「私たちは警戒を強め、将来の攻撃を防ぐ必要がある」と強調した。
旧市街では4日前にも、パレスチナ人の若者(16)がイスラエルの警官2人を刃物で襲い、射殺されていた。
イスラエル西部のヤッファでは21日、正体不明の人物が67歳の男性を刃物で刺してけがを負わせ、逃走する事件があった。警察はナショナリズムを動機としたテロの可能性もあるとみて捜査している。