トンガ首相、火山噴火は「かつてない災害」 NZ当局はさらなる噴火と津波を警告
国連の報道官は、トンガ当局の初期評価により、人口の大部分が暮らすトンガタプ島で住宅100軒が被害を受け、50軒が損壊したことが分かったと述べた。同島では避難施設が開設されておらず、住み家を失った人々は多くの場合、親族の元に身を寄せているという。またエウア島では、89人が避難施設にいる一方、さらに外部の島々からの情報は乏しいままだとした。
急がれる援助物資の輸送
今回の壊滅的な状況についての詳細は18日、同国に近いオーストラリアやニュージーランドが実施したトンガへの偵察機の飛行によってはじめて明らかになった。
写真によれば島全土の集落は現在、かつての青々とした緑色から、厚い火山灰に覆われて灰色となり、多くの住宅が損壊もしくは全壊している。
赤十字社によると、海水および火山灰によってよどんだ水たまりが広がって飲料用の水源が汚染されているという。
また支援物資の輸送は、国際空港の滑走路を覆う降灰によって妨げられている。ニュージーランド当局は復旧支援のために、海軍の船舶2隻を派遣しているが、到着は21日になるという。