トンガ首相、火山噴火は「かつてない災害」 NZ当局はさらなる噴火と津波を警告

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大部分が灰に覆われたトンガの大地=17日/New Zealand Defence Force/AFP/Getty Images

大部分が灰に覆われたトンガの大地=17日/New Zealand Defence Force/AFP/Getty Images

(CNN) 南太平洋の島国トンガのソバレニ首相は18日、同国沖で発生した大規模な火山噴火および津波により、「かつてない規模の災害」が引き起こされたと述べた。一方でニュージーランド当局は、さらなる噴火について警鐘を鳴らし、通信が途絶えている離島への支援物資輸送を困難にしかねないと指摘している。

15日に起きたフンガトンガ・フンガハーパイ海底火山の噴火以来、同国政府は18日に初めて更新された公式情報で、3人が死亡、複数人が負傷したことを確認するとともに、被災地域の被害規模についての概要を明らかにした。

ソバレニ首相は、36人が居住するマンゴ島では全家屋が損壊し、フォノイフア島では現存する住宅は2棟のみで、239人が暮らすノムカ島でも甚大な被害が出ていると説明。「トンガはかつてない災害に見舞われた」と述べるとともに、同国の全域を覆うまでに「火山によるきのこ状の噴煙」が拡大し、全人口10万人超が影響を受けたと指摘した。同国はおよそ170の島々から構成され、うち36の島々に人々が居住している。

大部分が灰に覆われたトンガの大地=17日/New Zealand Defence Force/AFP/Getty Images
大部分が灰に覆われたトンガの大地=17日/New Zealand Defence Force/AFP/Getty Images

ニュージーランド外務省は18日、さらなる火山噴火の可能性について警鐘を鳴らし、津波のリスクを引き起こし得ると指摘。

この見解は、同国の地学研究センターである地質核科学研究所によるモデリングに基づいたもので、「最もあり得るシナリオは、数日から数週間にかけて噴火が続き、トンガとニュージーランドへの津波のリスクが続くというものだ」と述べた。

15日の噴火では、最大15メートルの津波が発生し、本島トンガタプ島の西海岸およびエウア島、ハーパイ諸島を襲った。

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