トンガ支援の豪艦艇で23人がコロナ感染 日本は輸送中止
(CNN) 海底火山の大噴火に見舞われたトンガに支援物資を運んでいる豪海軍の艦艇で、乗組員20人あまりの新型コロナウイルス感染が判明した。日本の支援部隊にも感染者が見つかり、自衛隊は物資の輸送を見合わせている。
トンガではこれまでに新型コロナの感染者が1人しか確認されていない。外国からの支援物資とともにウイルスが持ち込まれることを懸念し、「非接触」での受け渡しを要請している。
ダットン豪国防相が25日の記者会見で語ったところによると、艦艇は人道、医療物資を積んで21日にブリスベンを出発。今週中にもトンガに到着する予定だが、乗組員600人あまりのうち23人の感染が判明した。
感染者は隔離され、重い症状は出ていないという。ダットン氏は、現地で入港許可が出たら素早く、消毒を徹底した非接触方式で物資を渡すことができると述べた。
オーストラリアからは先週、第一弾の物資が非接触方式で空輸されていた。
一方、日本の自衛隊は25日、トンガ支援のためオーストラリアに派遣されている航空自衛隊員計4人の感染が判明したと発表し、輸送機の運航をいったん中止したことを明らかにした。
オーストラリアを拠点として22日に第一弾の飲料水を届けた後、24日に隊員1人が陽性反応を示していた。25日にはさらに3人が陽性になった。
隊員30人あまりが隔離状態に置かれ、交代要員の派遣も検討中だという。