400人避難の学校砲撃、被害状況把握できず マリウポリ
ウクライナ・リビウ(CNN) ロシア軍に包囲されているウクライナ南東部マリウポリの市議会は、約400人が避難していた芸術学校がロシア軍に爆撃され、校舎が破壊されたと伝えた。市長側近は20日午前、生存者の数は把握できていないと語った。
市長側近は「これまでのところ、避難していた人の数や、死傷者の数について正確なことは分かっていない。今日中に把握できることを期待する。だが状況は困難で、どこからもデータを入手できない」とSNSに投稿した。
マリウポリではこの4日前に、避難所として使われていた劇場が爆撃された。この建物には最大で1300人が避難していた可能性がある。しかし生存者の数は今も把握できておらず、生存者130人という情報は、ここ数日変わっていない。
その状況は、ロシア軍の激しい攻撃が続く中、基本的なサービスや通信がほぼ完全に崩壊したマリウポリの現状を物語る。
市長側近は20日、「市は引き続き空と海の両方から砲撃されている。占領者はマリウポリを消滅させ、自ら炎で覆ってしまうつもりらしい」と投稿した。
ウクライナ副首相によると、マリウポリから避難するための「人道回廊」は20日の時点で7ルートのうち4ルートが開通しており、約7300人が避難した。
そのうち3900人以上はバスや自家用車でマリウポリ北部のザポリージャに避難した。