近隣国のウクライナ避難民、500万人超に 総人口の約12%
(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は20日、ロシア軍によるウクライナ侵攻が今年2月下旬に始まって以降、近隣諸国へ逃れたウクライナ避難民は記録済みの人数でこれまで501万2708人に達したと発表した。
ウクライナの総人口の12.1%に相当する。また、この数字にはほかの海外諸国へ個人的に直接避難した30万人以上が含まれていない。
さらに、国際移住機関(IOM)が今月初旬に出した最新報告書によると、居住先を失うなどして国内の別の場所へ退避したウクライナ国民は少なくとも700万人となっている。
UNHCRやウクライナの国家統計局によると、海外への逃避者の大半は隣国のポーランドで、4月20日時点で約280万人。ハンガリーが約47万1000人、スロバキアが約34万3000人だった。
ルーマニアが約33万人でモルドバが約42万7000人。ただ、この2国間の国境での入国審査は厳しくないためそれぞれの推定人数の計算が重複している可能性がある。
ロシアへは約55万人、ベラルーシへは約2万4000人となっている。
UNHCRによると、国外の避難民の90%は女性と子どもだという。