コンゴ、新たなエボラ流行を宣言 感染者1人の死亡を確認

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エボラ出血熱について話を聴く赤十字のスタッフ=2019年8月、コンゴ民主共和国ベニ/Alexis Huget/AFP/Getty Images

エボラ出血熱について話を聴く赤十字のスタッフ=2019年8月、コンゴ民主共和国ベニ/Alexis Huget/AFP/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)は23日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱の患者1人が死亡し、保健当局が新たな流行宣言を出したと報告した。

WHOによると、同国北西部の赤道州ムバンダカで男性患者(31)の死亡が確認され、当局は22日に宣言を出した。コンゴでの流行は、ウイルスが最初に見つかった1976年から数えて14回目、赤道州では2018年以降で3回目になる。

今回の流行でこれまでに報告された患者はほかにいない。男性は今月5日に発症し、1週間以上たってから地元で受診した。21日に集中治療のためエボラ治療センターに収容されたが、その日のうちに死亡した。

医療スタッフはエボラの症状に気づき、ただちに検体を提出した。男性の葬儀は感染予防策を徹底したうえで執り行われ、接触相手を特定、監視する作業が進められている。患者が受診した施設は消毒された。

WHOによると、ムバンダカでは多くの市民がすでにエボラワクチンの接種を受けている。20年の流行時にワクチンを打った人は全員、再接種を受けるという。

赤道州でのこれまでの流行では20年に130人、18年に54人の患者が報告された。

WHOによると、エボラの致死率は25~90%。ただし現在は効果的な治療法があり、早期に受ければ生存率は大きく上がるという。

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