インドを襲う記録的な熱波、週末にかけて一層過酷に 3月も122年ぶりの猛暑
米メリーランド大学の専門家によれば、太平洋で発生しているラニーニャ現象に関連した気圧配置が予想よりも長く続き、北極圏からの暖流が加わって熱波を引き起こしている。ラニーニャがこの春から夏にかけてインドに与えている影響は予想外だったと専門家は指摘する。
インドの4月から5月にかけてのモンスーン前の季節は例年、1年で最も気温が高くなる。
モンスーンに入る平均日/CNN Weather
モンスーンの季節が到来すれば雨が降って気温も下がる。インドは通常、6月初旬に南部からモンスーンの季節に入る。しかし現在、最悪の熱波に見舞われているインド北部に到達するのは約1カ月後になる見通し。
IMDの予想では、モンスーンに入れば平年の99%の降雨が期待できる。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の専門家は、気候変動の影響で、インドの熱波は今後ますます過酷になるとの見通しを示した。