ウクライナでの戦争は「数カ月、数年続く可能性」 NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は28日、「何カ月、何年も続く」可能性がある戦争でNATOはロシアの侵攻に対抗するウクライナを支援する準備ができていると述べた。
ストルテンベルグ氏はベルギーの首都ブリュッセルで「制裁を科し、ウクライナに経済支援だけでなく軍事支援も行うことで、(ロシアのプーチン)大統領に戦争の終結を迫る最大限の圧力をかけ続ける。我々は長期的に準備する必要がある」と語った。
さらに「ウクライナの状況は非常に予測不可能で不安定だ。しかし、この戦争が長引き、何カ月、何年も続く可能性は間違いなくある」とした。
ストルテンベルグ氏はまた、NATOはウクライナが「古いソ連時代の装備からより近代的な武器やシステム」へと高度化できるよう準備していると述べたが、それには「より多くの訓練を必要とする」と指摘した。
米国や、オランダ、フランスなどの欧州諸国はこのほど、ウクライナに長距離兵器の榴弾(りゅうだん)砲を供給すると発表した。
ドイツは対空戦車を提供すると発表し、戦争で破壊されたウクライナに軍事装備を提供するのが遅かったという批判をかわそうとしている。
ドイツのベアボック外相は27日、「訓練とメンテナンス」を提供してウクライナ軍を支援すると述べた。そして「対戦車兵器のスティンガーなど、公にはしていないが多くの兵器を提供している」と説明した。
英国のトラス外相は同日の講演で、英国が戦闘機やその他の重火器を送ることへの支持を呼び掛けた。「重火器、戦車、飛行機など在庫を詳細に調べ、生産を強化する」という。