ウクライナ東部、「毎日60~100人が戦死」と大統領
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は31日、同国東部の戦況は非常に厳しく、毎日60~100人の兵士が戦死、500人前後が負傷していると訴えた。米ニュースサイト「ニュースマックス」とのインタビューで語った。
ゼレンスキー氏はさらに、ロシアによる黒海の封鎖で穀物を輸出できない状態が続いていると述べた。ロシアに止められている穀物は現時点で2250万トンに上るという。
同氏は、この封鎖を破るための戦いに射程120~140キロの兵器が必要との見方を示した。
バイデン米大統領は同日、ウクライナに新たなロケットシステムを提供すると表明していた。米政権高官らによると、このシステムの射程は80キロ。これまでに提供された兵器と比べれば群を抜く距離だが、ゼレンスキー氏の要望を大きく下回る。
同氏はインタビューで、ロケットシステムをロシアへの攻撃に使うことはないと強調。そもそもの発端はロシア側の侵攻であり、戦闘はウクライナ国内で展開していると指摘した。