ロシア軍撤退から1カ月超、今も遺体を発見 キーウ北部の村々
(CNN) ロシア兵が撤退してから1カ月以上たったウクライナの首都キーウ(キエフ)北部の村々では、今でも浅く掘られたところに埋められた村人を発見することがあるという。
住人のセルヒー・ユデンコさんは「時々、悪夢にうなされて夜眠れないことがある。そして、彼ら(ロシア兵)が二度と戻ってこないようにと祈っている」とCNNに語った。
ユデンコさんは、ロシア軍に撃たれ、死んだとみなされて放置された。ユデンコさんには銃弾の傷痕が残っているが、心の傷はもっと深いという。「ロシア人のやったことは絶対に許せない」と語った。
当局によると、同地域ではまだ300人以上が行方不明だ。
ウクライナのエーヘン・イエニン内務副大臣は、新たな遺体を発見するたびに家族のことを考えるという。
「子どもを失った母親の目は想像を絶する。愛する人が捕まったり、あるいは前線で殺されたりした人々の目もそうだ」。イエニン氏は墓の横で語った。