ジョンソン英首相、与党内の信任投票で辛くも続投決定 難局続く
自党から多数の不信任が出たことでジョンソン氏の評判は落ちる見通しで、議会で法案を通す能力に影響が出る可能性がある。保守党は6月後半に2つの難しい議会補選を控えており、今後の世論調査で期待外れの結果が出た場合、ジョンソン氏にかかるプレッシャーが一段と大きくなる可能性もある。
野党・労働党は今回ジョンソン氏の続投が決まったことで、早期選挙の可能性がさらに高まったと指摘。労働党のスターマー党首はラジオ局LBCに対し、今回の投票は首相の政治キャリアの「終わりの始まり」を意味するとの見方を示した。
スコットランド自治政府のスタージョン首相は投票後、ツイッターでジョンソン氏は「完全にレームダック(死に体)」だと指摘した。
ジョンソン氏の前任者のメイ前首相も自党の信任投票に直面した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐる混乱の中で実施されたこの投票では、僅差でメイ氏の続投が決まったものの、メイ氏は数カ月後に辞任する結果となった。