「習主席は賢くない」と言った中国人権活動家、国家転覆罪で裁判に
米国を拠点に活動する中国の著名人権弁護士、滕彪氏によると、許氏は2014年にも、公共の秩序を乱す集会を開いたとして禁錮4年の判決を受けており、今回は重い刑を言い渡される公算が大きい。
許氏は南部の都市・広州で20年2月に拘束された。当局は、19年12月に南東部の都市アモイで開かれた私的な集会に関連して、許氏を含む人権活動家数人の行方を追っていた。
許氏は逃亡中に、習国家主席に宛てた公開書簡を発表。習氏の政策を手厳しく批判して、「あなたが悪人だとは思わない。ただあまり賢くないだけだ」と断言、「だから再び要求する。これはみんなが感じていることだと確信している。習近平様、どうか辞職して下さい」と要求していた。
恐らくこの公開書簡を理由に、許氏は国家政権転覆罪に問われたと滕氏は推測する。国家政権転覆罪は政治犯罪の中で最も罪が重く、最高刑は終身刑と定められている。