中国・三亜市、ロックダウンで観光客8万人が足止め
(CNN) 中国南部の観光地、海南省三亜市が新型コロナウイルスの流行を受けてロックダウン(都市封鎖)に入ったため、約8万人の観光客が足止めとなっている。
当局によれば、6日の午前中から、公共交通機関は運行を停止したほか、市内の人々の移動が制限された。観光客は7日間の待機が求められるほか、出発前に新型コロナの検査を5回パスする必要がある。
副市長は5日、市内には約8万人の観光客が残っていると発表していた。当局によれば、三亜市に現在いる人全員と、7月23日以降に同市を訪れた人は現地時間6日の午後6時以降、海南省から出ることができなくなった。
新型コロナをめぐる規制は、同省が夏の観光シーズンを迎えた時期と重なった。海南省は砂浜や熱帯林、高級ホテルなどから「中国のハワイ」とも呼ばれる。
航空機の飛行状況を追跡している「バリフライト」によれば、6日は三亜市を出発する便の80%あまりが欠航となった。中国国営中央テレビ(CCTV)は6日、三亜市を出発する全ての鉄道が運休となったと伝えた。
三亜市当局は、観光客が迷惑を被っていることをみとめ、予約のキャンセルの簡素化やホテルの宿泊費を半額にするなどの対策を取ると約束している。