ザポリージャ原発、予備の送電線が損傷

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ザポリージャ原子力発電所の原子炉に隣接する建物の衛星画像=8月29日、ウクライナ/Maxar Technologies/Associated Press

ザポリージャ原子力発電所の原子炉に隣接する建物の衛星画像=8月29日、ウクライナ/Maxar Technologies/Associated Press

(CNN) ウクライナ南部にあるザポリージャ原子力発電所に対する6日に行われた砲撃によって、緊急時に原発に電力を供給するための送電線が損傷したことがわかった。国際原子力機関(IAEA)が明らかにした。

IAEAは声明で、ザポリージャ原発と火力発電所を結ぶ予備の送電線3本のうち1本が砲撃によって損傷したほか、残りの2本は接続されていないと明らかにした。ウクライナの職員から先週から現地に滞在しているIAEAの専門家に対して情報提供が行われたという。

ザポリージャ原発は今年3月上旬からロシア軍の支配下にあるが、運用はウクライナ人の職員が行っている。IAEAのグロッシ事務局長は先週、現地を訪問し、IAEAの専門家2人を原発に常駐させている。

IAEAによれば、当時は電線が送電網に接続されていなかったため、砲撃による損傷は原発に対してただちに影響を及ぼすものではないという。

IAEAは7日、「ザポリージャ原発は過去数日間、冷却やその他の安全機能に必要な電力について、唯一稼働している原子炉に頼っている。必要な場合には緊急用のディーゼル発電機があるが、グロッシ事務局長は繰り返し電力供給の状況について懸念を表明している」と述べた。

発電所の安全を確保し、核の事故を防ぐためには、現地から離れた場所にある送電網からの電力供給や予備の電力供給システムが必要不可欠だと指摘。それらはIAEAが原発の安全要件として掲げる「7つの柱」に含まれているとした。

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