ロシア軍、クリミア半島に移動の兆候 ウクライナ軍が指摘
(CNN) ウクライナ軍は14日、ロシア軍がウクライナ南部の一部地域からロシアの実効支配下にあるクリミア半島に移動している兆候が見られると明らかにした。
ウクライナ軍南部作戦管区の報道官は会見で、「我々は占領者がクリミアに逃げて再編を図っているのを目にしており、そう理解している」と説明。軍の装備品が集まれば大きな攻撃目標になるため、今より対応は簡単になると指摘した。
これに先立ち、ウクライナ南部ザポリージャ州メリトポリのフェドロフ市長は13日、ヘルソンからクリミアに入るチョンガルの検問所ではすでに軍装備品の列が確認されていると主張していた。
フェドロフ氏によると、ロシア兵は盗品をザポリージャ州からクリミアに運ぶため、車庫に侵入して民間人の車を盗んでいるという。
CNNはフェドロフ氏の主張や、ロシア軍がチョンガルを通って脱出しているとの情報について独自に検証できていない。SNSではそうした動きを捉えた動画は公開されていない。
親ロシア派の当局者は、ここ数日の間に南部でウクライナの進軍は起きていないと主張。ロシア国防省は14日、南部で攻撃を試みたウクライナ軍が甚大な損失を被ったと述べた。