一部のロシア兵、森に迷い込む ウクライナ奪還のハルキウ州

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ハルキウ州イジュームで壊れた家屋の前をスーツケースを引いて歩く2人連れ=11日/Juan Barreto/AFP/Getty Images

ハルキウ州イジュームで壊れた家屋の前をスーツケースを引いて歩く2人連れ=11日/Juan Barreto/AFP/Getty Images

(CNN) ロシア軍の大規模な撤収が伝えられるウクライナ北東部ハルキウ州の行政当局者は15日までに、一部のロシア軍兵士が「森林の中に迷い込み」、放棄された大量の弾薬も処理されていないなど危険な状態に依然あるとして住民らに警戒を呼びかけた。

同州の要衝イジューム市の行政責任者であるステパン・マセルスキー氏はCNNの電話取材に、ロシア軍が残した多数の仕掛け爆弾や爆発物が残っており、非常に危険な事態にあると主張した。

マセルスキー氏は、ロシア軍兵士の一部はイジューム地区の森の中にまだ隠れ潜んでいるなどと指摘し、彼らを捕捉するための措置を講じているともした。

同州のロシア軍の重要な補給路で先週陥落したバラクリヤでは、13日に1人が地雷で死亡したとも報告。解放された領土は非常に広く、地雷除去などには時間がかかると述べた。ロシア軍の弾薬類が置き去りのままの場所は多くあるとも説明した。

ロシアの占領軍は、逃避した民家から全てを略奪したとも主張。地元住民による強奪の阻止にも努めているとし、解放された集落は即座に国家警察の監視下に置いたとした。

住民が自宅に戻る状況になるのにはまだ時間がかかるだろうとも述べた。

同氏は13日の時点で、イジューム周辺地区の大半の集落では給電や給水もないと説明。多くの地域社会ではガス供給の配管に深刻な損傷が出たため、ガス確保に大きな問題を抱えているとした。占領中には提供されていなかった医療サービスの再開もまだないとした。

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