伊極右政党率いるメローニ氏、同国初の女性首相に 大統領からの候補指名受諾
(CNN) 伊極右政党「イタリアの同胞(FDI)」を率いるジョルジャ・メローニ氏が21日、マッタレッラ大統領からの首相候補指名を受諾した。現地時間の22日午前10時に就任宣誓を行う予定。
イタリア史上初の女性首相にして、ムッソリーニ以来最も極右色の強い指導者が誕生する。
先月投開票が行われた総選挙では、FDIの主導する極右と中道右派の連合が勝利し、連立政権が成立する見通しとなっていた。
メローニ氏は閣僚人事を発表し、右翼政党「同盟」党首のマッテオ・サルビーニ氏をインフラ相、同じく同盟のジャンカルロ・ジョルジェッティ氏を経済相、中道右派「フォルツァ・イタリア(FI)」のアントニオ・タヤーニ氏を外相にそれぞれ起用した。
新政権は上記3党の連立になるとみられる。閣僚のポストはFDIが9、FIと同盟が5ずつで分け合う形となった。FIは元首相のシルビオ・ベルルスコーニ氏が率いている。
メローニ氏は21日午前、マッタレッラ氏らとの会談の後で新たな政権を「可能な限り迅速に」発足させる必要があると語った。
またフェイスブックの公式ページに「イタリアを統治する準備はできている」「我々はこの時代の急を要する課題に向き合っていけるだろう。自覚と能力を伴って」と記した。