仏観光客2人を拘束、ゴンドラ盗んで乗り回す ベネチア

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イタリア・ベネチアでゴンドラを無断で乗り回していたとして観光客2人が拘束された/bluejayphoto/iStockphoto/Getty Images

イタリア・ベネチアでゴンドラを無断で乗り回していたとして観光客2人が拘束された/bluejayphoto/iStockphoto/Getty Images

(CNN) イタリア北部のベネチアで先週、フランス人観光客の2人組がゴンドラを盗み、運河を迷走した末に拘束された。

2人は窃盗容疑で刑事訴追される可能性があるほか、ゴンドラのオーナーから損害賠償を求められている。

調べによると、2人は20日午前1時半ごろ、カナル・グランデ(大運河)のアカデミア橋近くでゴンドラを盗んだ疑い。

オーナーのジョルジオ・ボニョーロ氏によると、2人は係留所でカバーやクッション、装飾品などを運河に投げ捨てた後、ゴンドラでこぎ出そうとした。

うまく前進させることができず、大笑いしながら迷走しているところを、通りかかった住民3人が発見して警察に通報した。ボニョーロ氏は同日午前3時すぎ、警察から連絡を受けて駆け付けた。

ボニョーロ氏によれば、2人は30歳前後の男性で、係留所から約300メートル離れたグッゲンハイム美術館付近にいた。謝罪の言葉もなく、ただ笑っていたという。「私がフランスで同じことをしたら牢屋行きだ」と、同氏は怒りをあらわにする。

このゴンドラは6万ユーロ(約870万円)で購入した。維持費も高く、修繕に毎年3000ユーロを費やしている。担当弁護士によると、同氏は投げ捨てられた付属品と船体の損傷について、計1万~1万5000ユーロの損害賠償を請求。さらに修理期間中の営業損失と精神的な損害についても賠償を求める構えだ。

同弁護士はCNNとのインタビューで、テーマパークとは訳が違うと強調し、ゴンドラを傷付けるのはパリのシンボル、エッフェル塔に石を投げるようなものだと話した。

イタリアでは最近、観光客の迷惑行為が相次ぎ、先週は南部アマルフィの大聖堂前で女性のヌード写真を撮影していた観光客3人が摘発されたばかりだった。

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