女性の死から40日 数千人が墓参、全土の抗議デモで衝突 イラン
クルド系人権団体が共有し、CNNが確認した映像によれば、サッゲズには25日から大規模な治安部隊が配備されていた。活動家はアミニさんの死から40日に当たり、全土で抗議デモを呼びかけていた。
インターネット監視団体のネットブロックスによると、イランのクルド人地域などでは26日朝からインターネットがほぼ全面的な障害に見舞われた。ISNAは、「暴動や散発的な衝突」を受け、治安への考慮からサッゲズ市のインターネットは途絶されたと伝えた。
イラン政府は過去にも安全対策を理由に宗教儀式を禁止したり、遺族に対して追悼行事を控えるよう要請したりしたことがある。
IRNAは、26日の法要は行わないとする声明をアミニさんの遺族が発表したと伝えた。
クルド系人権団体は、アミニさんの遺族が治安部隊から「多大な圧力」をかけられて声明を出すことを強要されたと述べ、もし法要を営めば、アミニさんの兄弟を逮捕すると脅されていたと言い添えた。
首都テヘランでは26日、大規模な抗議デモが行われ、アミニさんの死をいたむ参加者に対して治安部隊が催涙ガスを噴射した。
SNSに掲載された映像には、ごみ箱を燃やしたり投石したりするデモ隊に対し、治安部隊がペレット銃を使用する様子が映っている。
医師や歯科医師とされるグループが「自由、自由、自由」と叫ぶ映像や、その方向に対して催涙ガスが噴射される映像も投稿された。
SNSに投稿された映像によると、テヘランで26日のデモが激化する中、イスラム革命防衛隊の暴動鎮圧部隊が市内を行進する姿が目撃された。
この映像の撮影者によると、同じ部隊がこの日、テヘラン市内で抗議運動をしていた医師のグループに発砲し、集まっていた人たちを解散させていた。
デモ隊はまた、テヘランなどイラン全土で大学を占拠している。