黒人議員の発言中に「アフリカへ帰れ」、右派議員の野次で審議中断 フランス議会

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取材陣からマイクを向けられ発言するビロンゴ議員(写真中央)=3日、フランス・パリ/Ait Adjedjou Karim/ABACA/Shutterstock

取材陣からマイクを向けられ発言するビロンゴ議員(写真中央)=3日、フランス・パリ/Ait Adjedjou Karim/ABACA/Shutterstock

(CNN) フランス議会で3日、黒人議員の発言中に右派議員が「アフリカへ帰れ」とやじを飛ばし、テレビ中継されていた審議が中断した。

やじを飛ばしたのは右派政党・国民連合(RN)のグレゴワール・ドフルナス議員。フランス下院に当たる国民議会の審議中、左派政党・不服従のフランス(LFI)のカルロス・マルテン・ビロンゴ議員の発言を遮った。

ビロンゴ議員は政府に対し、欧州連合(EU)諸国、特にイタリアと協力して、地中海で救助されたアフリカからの移民数百人を支援するよう求めていた。

そこへドフルナス議員が「アフリカへ帰れ」とやじを飛ばした。

たちまち議場は混乱に陥り、議長が審議を一時中断した。

ビロンゴ議員やLFIは、ドフルナス議員のやじを人種差別的な個人攻撃と位置付けて非難。これに対してドフルナス議員が所属するRNは、問題のやじは審議の対象の移民に向けられたものだったと主張した。

「今日、一部の人たちが再び私の肌の色を論議の中心に持ち出した。私はフランスで生まれたフランス人議員だ。今日、(このように)国民議会で侮辱されるとは思わなかった」。ビロンゴ議員は記者団にそう語った。

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