「縮毛矯正剤が原因で子宮がんに」 米黒人女性がロレアルなど提訴

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製品と子宮がんとの関係でロレアルなどを訴えた米女性の代理人を務める弁護士ら/WLS

製品と子宮がんとの関係でロレアルなどを訴えた米女性の代理人を務める弁護士ら/WLS

(CNN) 髪をストレートにする縮毛矯正剤を長年使い続けたことが原因で子宮がんになったとして、米ミズーリ州の黒人女性が仏化粧品大手ロレアルなど複数のメーカーを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こした。

原告のジェニー・ミッチェルさん(32)の代理人を務める人権弁護士らが21日、イリノイ州の裁判所に提訴した。

ミッチェルさんが24日の記者会見で語ったところによると、縮毛矯正剤は8歳前後で初めて使い、2000年ごろから今年3月まで常用していた。

18年8月に子宮がんの診断を受け、同年9月に全摘手術を受けた。「この時、子どもを産むという夢は破れた」と振り返る。ミッチェルさんに子宮がんの家族歴はなかった。

縮毛矯正剤の成分であるフタル酸エステルや環境ホルモンに長年、日常的にさらされたことががんの「直接的、近接的」な原因だったとして、7万5000ドル(約1100万円)あまりの損害賠償を請求している。

弁護士によると、縮毛矯正剤とがんの因果関係をめぐっては、現在カリフォルニア州とニューヨーク州でもロレアルなどのメーカーを相手取った訴訟が起きている。

米国立がん研究所(NCI)の機関誌では先日、縮毛矯正剤を頻繁に使う女性が70歳までに子宮がんになる確率は約4%、直近12カ月に使っていないグループのリスクは推定1.6%とする研究が発表された。

研究チームは、特に黒人女性は白人女性に比べ、縮毛矯正剤をよく使う傾向があるとも指摘している。

ミッチェルさんの弁護士らも、メーカーが利益目当てに黒人女性をあおってこうした製品を売り込んできたと主張し、今後も同様の訴訟が相次ぐとの見通しを示した。

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